プルンの思い出
私は男です。
誰しも「ファーストキス」と言うのものを体験すると思う
多くの人が学生時代に体験するのだろうか? 最近の人は早そうな気がする。
それはそうと、「ファーストキス」と聞くと何か、甘酸っぱい青春な感じがして実に清々しい印象を受ける。
レモン味だろうか? イチゴ味だろうか? どちらにしろファーストキスは忘れられない味になると思う。
恥ずかしながら私にもファーストキスがある。
あれ21歳の時のことだ。先にも書いたが最近の若者的にはファーストキスが21歳と言うのは遅い部類に入るだろ。しかし、モテない私にはキスできたこと自体が奇跡としかい言いようがないのだ。
場所は新宿。時計の針は日付を越えて2時を指していた。
キスの相手は、まず私の手に軽く口づけした。
周りにいた知り合いが「お礼に、頬っぺたにキスしろ」と私をせかした。
しょうがなく、ホッペに口を持っていくと、相手はホッペをこっちに向けていたのに、グルっとクビを捻り、私の唇を奪った。
放心状態。
だって、相手が60歳過ぎたおじいさんだったからだ。
男だ。ファーストキスが男だ。
場所は新宿2丁目のオカマバーだ。時間は2時過ぎ。丑三つ時だ。妖怪かと思ったが、人間だった。行きたくって行ったのではない。会社の人に連れられて来ただけなのだ。
というわけで、私のファーストキスは60歳過ぎの男に奪われたわけだ。
甘酸っぱくなかった。イソジンの味がした。
ただ、その男の唇が考えられないほど「プルン」としていた。
あのプルンを超える唇に今後出会えるのだろうか、と思ってしまうくらいのプルンだった。
でも、家に帰ってから1時間くらいシャワーを浴びた。
何か汚れてしまった気がしたからだ。泣きながら・・・。


実験ですよ888
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