すばらしい立地の上水道と下水道

学生時代、自分はテストで100点取ったのに、普段赤点ばかりのヤツが70点取って、やたらとほめられ自分の100点があまり話題にならなかった、みたいな経験はないだろうか?  自分が話題の中心にいていいはずなのに、誰も話題にしないと言う経験。

 今回はそんな状態の、上水道と下水道の話だ。

そもそも上水道とは? 下水道とは?

 上水道とは水道法によると「導管およびその他の工作物により、水を人の飲用に適する水として供給する施設の総体」らしい。上水道には綺麗な水が流れているという認識でいいと思う。  一方、下水道は、雨水や汚水などの水の処理場まで運ぶのに使用される。早い話が、汚い水が流れているのが下水道だ。  用途は違うがどちらとも、生活に関わる水が流れているのでまったくの別物と言うわけではない。


さて、本題。玉川上水はすばらしい

 東京都羽村市から新宿区四谷まで玉川上水と言う上水道が通っている。  これは江戸時代、人口の急増による水不足を解決するため、玉川兄弟が私財を投じて完成させたすばらしい上水道だ。その後は、農地へも供給し農業にも大きく貢献した。(現在は飲み水としての利用はありません)。太宰治が入水自殺をしたのも玉川上水である。  現在、一部は暗渠化されているが、小平市や三鷹市などでは市民の憩いの場所となっており、 夏にこの上水道の横を通ると子供たちが水遊びをしていて、いかにも楽しそうな時間が流れている。

東京とは思えない緑の多さのすばらしい上水道夏になると子供が遊ぶすばらしい上水道


上水道が話の中心に来ていいはず

 そんなすばらしい上水道が通っている、小平市水本町には下水道のすばらしさを伝える「ふれあい下水道館」がある。下の写真を見ると分かるように上水道のすぐ横にその施設はある。

上水道があんなに近くにあるのに下水道館


わずか徒歩20秒と言う位置関係なのに下水道館…


 なんだろう? このモヤモヤは。  すぐ横には玉川兄弟が私財を投じた上水道があるのに、下水道館…。東京とは思えない緑が広がる上水道があるのに下水道館…。  わずか徒歩20秒だ。下水道館から玉川上水は見えている。ここは素直に上水道にスポットを当てた施設を作るべきではないだろうか。しかし、あるのは下水道すばらしさを伝える施設…なにか不に落ちない。


じゃ、拝見してみましょう

 あえて、下水道にスポットを当てたのには理由があるのではないだろうか? と思い実際に「ふれあい下水道館」に行くことにした。見かけは2階建ての建物なのだが、地下は5階まであり、各階には下水道についての展示がなされている。

かなりきれいでおしゃれな雰囲気下水に関係ある物が展示されている
水道管にもいろいろあるんだ井戸についても解説してありました


 展示を見ていると、下水道についていろいろと勉強できた。  雨水は下水道を通って流れるため、浸水防止になるらしい。また、下水を集める方法も、雨水と生活排水を別々の管に流す「分流式」と同じ管に流す「合流式」の2つがあるのだそうだ。  面白いな下水道館!


見れないものが見れる喜び

 「何でここに下水道の施設なんだよ」と怒りのスタンスで来たのだが、だんだん「下水道館、楽しいな」と思い始めた。   そして、この施設では、地下25メートルにある下水道を見れるそうだ。普段見ることができないものが見れるのは、うれしい。

光の向こうには下水道が広がっている


ご対面〜


すげ〜興奮!

 ここまで、上水道の肩を持ってきたが、普段見ることのできない下水道を見たら下水道もすばらしいと思ってしまった。

 奥は暗く、なにもて見えない。そこが逆に好奇心をかき立てられる。「どこまで続いているんだろ?」「閉じ込められたらどうしよう」「足元にはこんな世界が広がっているんだ」などなど。

 やはり、普段見ることのできない物を見れるというのは大きいようだ。たいしてファンではない芸能人なのだが、街中で目撃したら、なんかうれしいみたいな感じだ(分かりにくい?)。

「ふれあい下水道館」には話題をさらうだけの価値があると思う。ゴメンよ、玉川上水。



それぞれの良さを理解

 さて、興奮も冷めないうちに下水道館を後にし、地下の世界から地上に戻ってきた。そして、もう一度、玉川上水とふれあい下水道館の立地をみる。

すばらしい立地だ


 すばらしい上水道だけではなく、すばらしい下水道のことも知れるこの立地。実にすばらしい。
 話題の中心がどっちだろうと関係ない。最初、上水道の肩を持っていた自分が恥ずかしく思える。僕はなんて小さなことを気にしていたのだろうか。

 もしかして、この立地は、上水道や下水道だけでなく、「物事をもっと広い視野で見ろ」と言うことを教えてくれているのかもしれない。

 そんなわけで、ぜひ皆さんも一度行って見てはいかがだろうか?

 わけの分からない結論になってしまった…。


まとめのようなもの

 知人に「玉川上水」と「ふれあい下水道館」の立地のことを話したら、「なんか楽しい人生送ってるね」と言われた。立地なんてどうでもいいらしい。事実、取材に行ったら両方とも楽しかったので立地なんて関係ないと今は思う。 ちなみに9月10日は下水道の日らしい。

・ふれあい下水道館
http://www.city.kodaira.tokyo.jp/kurashi/001/001389.html
・玉川上水
http://www.waterworks.metro.tokyo.jp/pp/tamagawa/index.html


トップに戻る
Copyright(c)2008 日常独り者 All rights reserved.